スイスHoffmann-La Roche社は1月19日、BRAF変異を有する未治療の転移性悪性黒色腫メラノーマ)患者に経口キナーゼ阻害剤RG7204(PLX4032)を投与する多施設共同フェーズ3試験(BRIM3試験)の中間解析の結果、標準治療に比べて全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)を改善したことが明らかになったと発表した。

 RG7204は、変異したBRAF蛋白を選択的に阻害するキナーゼ阻害剤。転移性悪性黒色腫患者のおよそ半数にBRAF蛋白の変異が認められることが分かっている。

 BRIM3試験(NO25026)は、国際的な無作為化オープンラベル比較対照試験として行われた。BRAFのV600変異を有する未治療の転移性悪性黒色腫患者を対象に、現在の標準治療であるダカルバジンとRG7204を比較した。BRAFのV600変異は、RG7204と共に開発されている「cobas 4800 BRAF V600 Mutation Test」を用いて判定された。

 試験は2010年第1四半期に開始された。米国、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、イタリア、スペインで実施され、675人の患者が試験に登録した。

 患者には3週置きに、960mgのRG7204を1日2回経口投与、もしくはダカルバジン1000mg/m2を静注投与した。病勢進行もしくは重篤な毒性が発現するまで投与を継続した。

 主な有害事象は、皮疹、光線過敏、関節痛、脱毛、倦怠感であった。グレード3の有害事象は皮膚関連が中心で、皮膚扁平上皮癌が認められたが、局所切除された。一部の患者では軽度の肝機能異常(GGTやALT、 AST、アルカリホスファターゼ、ビリルビンの上昇)が見られた。全体的に安全性プロファイルはRG7204の以前の報告と一致していた。

 今回の中間解析の結果に基づいて、ダカルバジン群の患者はクロスオーバーして、RG7204の投与ができるようになる。詳細なデータは今年後半の学術集会で報告される見込みだ。