第一三共と米ArQule社は、c-Met阻害剤ARQ197の扁平上皮癌を除く非小細胞肺癌(NSCLC)を対象とするフェーズ3試験を欧米を中心に開始したと発表した。

 第一三共は、日本、中国(香港を含む)、韓国、台湾を除く地域でARQ 197の共同開発・商業化の権利を持つ。日本などでの権利は協和発酵キリンが保有しており、日本では胃癌でフェーズ2、NSCLCでフェーズ1の段階にある。

 ARQ197は、CYP2C19の代謝活性の低い患者が白色人種よりもアジア人で多いことが報告されており、アジアで行われる臨床試験ではCYP2C19の代謝活性が弱い患者(PM患者)と十分な患者(EM患者)に分けて投薬する必要があることが指摘されている。

 開始されたフェーズ3試験は、ARQ197とエルロチニブ併用群とエルロチニブとプラセボ併用群を比較する無作為化二重盲検比較試験。癌化学療法剤による前治療に不応となった扁平上皮癌を除く局所進行性あるいは転移を有する非小細胞肺癌患者988人を対象に、米国、欧州、カナダ、ロシア、オーストラリア、南米の約150施設で実施される。主要評価項目は全生存期間(OS)、副次的評価項目として無増悪生存期間(PFS)などが評価される。