米Pfizer社は1月12日、経口anaplastic lymphoma kinase(ALK)阻害剤crizotinib(PF-02341066)を、ALK融合遺伝子を持つ非小細胞肺癌(NSCLC)を対象に米国で段階的申請(rolling submission)を開始したと発表した。ALK阻害剤の初めての申請になる。

 米国での申請完了は2011年前半の予定。crizotinibは2010ねn12月に米国食品医薬品局から優先審査の指定を受けている。なお、日本での申請時期などは未定。

 ALK融合遺伝子は、細胞内骨格タンパク質をコードするechinoderm microtubule associated protein-like 4(EML4)遺伝子と、受容体型チロシンキナーゼをコードするALK遺伝子が染色体転座により融合した遺伝子。NSCLC患者の約4%にこの遺伝子が存在し、これらの患者では上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)に対する反応が乏しいことが分かっている。またALK 融合遺伝子を肺胞上皮で特異的に発現するトランスジェニックマウスには強力な癌化能があり、ALK融合遺伝子陽性肺癌の主な発癌原因であること、ALK阻害剤の投与により多くのマウスで癌が消失したことが確認されている。

 また、Pfizer社は血管内皮成長因子(VEGF)受容体1、2、3を阻害するaxitinibを転移を有する腎細胞癌を対象に、経口Src、Abl阻害剤であるbosutinibを慢性骨髄性白血病を対象に米国と欧州で2011年に申請する計画であることも明らかにした。