米Pfizer社は2010年11月19日、アキシチニブを治療歴のある転移性腎細胞癌(mRCC)の患者に適用したフェーズ3 AXIS 1032試験で、主要エンドポイントが達成されたと発表した。

 アキシチニブは、VEGFR 1、2、3(血管内皮増殖因子受容体1、2、3)を選択的に阻害する、経口投与可能な血管新生抑制剤。

 フェーズ3試験の対照群には、日本でも進行したRCC患者に適用されているソラフェニブが投与された。無増悪生存期間は、アキシチニブ投与群で対照群に比べ有意に長かった。これまでに行われた臨床試験と同様に、有害事象は管理可能で、安全性にかかわる新たな問題は認められなかった。

 臨床試験結果の詳細は近々開催される学会で報告される予定だ。

 腎臓癌の中で最も多くみられるのがRCCで、近年の治療法の進歩はめざましいが、進行したRCC患者の5年生存率はいまだ20%程度にとどまっている。

 アキシチニブについては、治療歴の無いRCCを対象とする臨床試験も進行中で、同社は今後、進行した腎細胞がんを対象とする承認獲得をめざし、監督当局との協議を進める計画だ。