黄体形成ホルモン(LHRH)受容体陽性進行子宮内膜癌に、LHRHにドキソルビシンを結合させた製剤であるAEZS-108が有効である可能性が明らかとなった。ドイツの8施設とブルガリアの3施設で行われたフェーズ2試験で示されたもの。成果は11月16日から20日にドイツベルリンで開催された第22回EORTC-NCI-AACR Symposium on Molecular Targets and Cancer Therapeuticsで、ドイツUniversity of GottingenのG.Emons氏によって発表された。

 フェーズ2試験には44人の患者が登録されたが実際に投薬を受けたのは43人だった。44人の患者の年齢中央値は68歳(25-87)で、体重の中央値は64kg(38-138)、BMIの中央値は25.8(14-52)だった。前治療として手術を受けた患者は44人、放射線治療を受けた患者が31人、ホルモン療法を受けた患者が11人、化学療法を受けた患者が11人だった。化学療法を受けた患者11人のうち8人の患者は白金系抗癌剤、パクリタキセルの投薬を受けていた。患者には3週間おきにAEZS-108を267mg/m2、2時間かけて静注した。投薬は最長6コースまで行われた。

 試験の結果、完全奏効(CR)が5.1%、部分奏効(PR)が25.6%、病勢安定(SD)が43.6%で、奏効率は30.8%、SDを加えた臨床的利益率は74.4%になった。白金系抗癌剤/タキサン系抗癌剤の投薬を受けた経験のある8人の患者のうちCRが1人、PRが1人、SDが2人だった。増悪までの時間(TTP)中央値は30週(7カ月)だった。全生存期間中央値は62週(14.3カ月)だった。

 一方、グレード3以上の副作用で多かったのは好中球減少症(6人、うちグレード4が5人)、白血球減少症(7人、うちグレード4が3人)だった。薬剤に関連する可能性のある入院が4人の患者で発生した。