経口チロシンキナーゼ阻害剤のパゾパニブゲムシタビンの併用は可能で有用性が期待できることがフェーズ1試験の結果明らかとなった。成果は11月16日から20日にドイツベルリンで開催されている第22回EORTC-NCI-AACR Symposium on Molecular Targets and Cancer Therapeuticsで、英Northern Centre For Cancer CareのR.Plummer氏によって発表された。

 フェーズ1試験は進行固形癌患者を対象に、用量増多試験部分のコホート1と、コホート1の最も投与量の多い群で患者の数を追加して行うコホート2に分けて行われた。コホート1では21日を1サイクルとして、連日パゾパニブを投与し、1日目と8日目にゲムシタンビンが投与された。コホート2では21日を1サイクルとして、1サイクル目の2日目から連日パゾパニブを投与し、ゲムシタビンは各サイクルの1日目と8日目に投与した。

 パゾパニブ1日当たり400mg+ゲムシタビン1000mg/m2群が6人、パゾパニブ1日当たり800mg+ゲムシタビン1000mg/m2群が3人、パゾパニブ1日当たり800mg+ゲムシタビン1250mg/m2群が13人(コホート2を含む)として行われた。全体の患者の年齢中央値は55.5歳で、11人が男性、全員が白色人種だった。全員が化学療法による治療を受けた経験があった。癌種は悪性黒色腫が8人、非小細胞肺癌が3人、大腸/直腸癌が3人などだった。

 試験の結果、1日当たり400mg+ゲムシタビン1000mg/m2群で1人(グレード4の血小板減少症)、パゾパニブ1日当たり800mg+ゲムシタビン1250mg/m2群で1人(グレード3の倦怠感)で用量制限毒性(DLT)が認められた。全員の患者でなんらかの副作用が発現した。頻度の高かった副作用は倦怠感18人(82%)、嘔吐15人(68%)、食欲低下13人(59%)、好中球減少症13人(59%)、下痢12人(55%)などだった。グレード4の好中球減少症が5人、グレード4の血小板減少症が1人、グレード4の呼吸困難が1人だった。

 抗腫瘍効果は、1人の患者(悪性黒色腫)で部分奏効(PR)が得られ、14人の患者で病勢安定(SD)が得られた。