抗DLL4抗体OMP-21M18の進行固形癌を対象にしたフェーズ1試験で有望な結果が得られた。安全性に問題はなく、一部の患者で抗腫瘍効果が確認された。成果は11月16日から20日にドイツベルリンで開催されている第22回EORTC-NCI-AACR Symposium on Molecular Targets and Cancer Therapeuticsで、米University of MichiganのD.C.Smith氏によって発表された。

 DLL4は癌幹細胞の生存に重要と考えられているNotch経路を活性化するリガンド。

 フェーズ1試験では、毎週0.5mg/kg投与群(3人)、毎週1mg/kg投与群(3人)、毎週2.5mg/kg投与群(6人)、毎週5mg/kg投与群(3人)、隔週2.5mg/kg投与群(6人)、隔週5mg/kg投与群(6人)、隔週10mg/kg投与群(12人)に分けて39人の患者がOMP-21M18の投与を受けた。毎週投与群は9回投与したのち隔週投与にした。患者の年齢中央値は60歳で、既治療レジメン数中央値は4だった。癌種は大腸癌9人、膵臓癌8人、非小細胞肺癌3人などだった。

 試験の結果、隔週10mg/kg投与群でも最大耐量には到達せず、副作用の多くはグレード1か薬剤に関連しないものだった。用量制限毒性は毎週2.5mg/kg投与群、隔週2.5mg/kg、隔週10mg/kg投与群でそれぞれ1人ずつに見られ、2人は消化管出血、1人は診断されていなかった脳転移だった。中和抗体は39人中2人で確認された。

 多く見られた薬剤関連副作用は、高血圧(14人)、無力症/倦怠感(10人)、頭痛(8人)、下痢(8人)、吐き気(6人)だった。無症候性の高血圧患者11人がグレード3に分類されたが、降圧薬の変更によるものだった。グレード3の頭痛が1件と、脳転移による急性中枢系イベントと同時に起きたグレード4の高血圧イベントがあった。その他はグレード1か2だった。

 RECISTによる評価で1人が部分奏効(PR、隔週10mg/kg群)、14人が病勢安定(SD)となった。14人中7人は隔週10mg/kg群の患者だった。