米Calistoga Pharmaceuticals社は10月19日、未治療の慢性リンパ性白血病CLL)で高齢の患者を対象として、デルタアイソフォーム選択的ホスファチジルノイシトール3キナーゼPI3K)阻害剤CAL-101とリツキシマブを併用するフェーズ2試験を開始することを発表した。

 CAL-101は、PI3Kデルタアイソフォームを阻害する経口薬。細胞を使った実験では、他のPI3Kアイソフォームに比べて200倍以上の選択度を示すことを確かめているという。CAL-101の投与により、アポトーシスが誘導され、癌細胞に関連するシグナル伝達経路を阻害する。

 CAL-101を単剤で用いるフェーズ1試験は、再発性または難治性のCLL、無症候性非ホジキンリンパ腫iNHL)、マントル細胞リンパ腫MCL)患者を対象として現在進行中だ。中間解析では、CLL患者で全奏効率が30%を超え、リンパ節の腫大が50%以上縮小した患者が90%を超えるなど、有望な抗腫瘍活性が示された。また、血小板減少に対し治療歴があるCLL患者においても、大多数で血小板数が増加し、骨髄機能の改善が確認された。

 今回のフェーズ2試験の治験責任医師を務めるUniversity of Texas MD Anderson Cancer CenterのSusan O’Brien氏は、「従来のリツキシマブを含む化学免疫療法のレジメンでは、効果の改善は見られても、高齢者で特に懸念される毒性が引き起こされることが多い。CLL患者において、有効で忍容性が良好な新しい治療を評価する必要性は高い」と話した。

 フェーズ2試験では、CLLまたは小細胞リンパ腫(SLL)の65歳以上の患者を60人まで登録する予定だ。リツキシマブは週1回、計8回投与し、CAL-101は1日2回投与する。CAL-101の投与は患者が有用性を得られるまで継続する。化学療法はレジメンには含まれない。

 Calistoga Pharmaceuticals社は、このフェーズ2試験と前述のフェーズ1試験に加え、再発性または難治性のiNHLまたはCLLの患者を対象として、CAL-101とリツキシマブまたはベンダムスチンの併用療法を評価するフェーズ1試験も実施している。また、過去12カ月に臨床上の有用性が得られた患者がCAL-101による治療を長期的に継続できる拡大試験も進めている。