米Provectus Pharmaceuticasl社は9月14日、肝臓癌を対象とするPV-10のフェーズ1試験において、低用量投与群の患者登録を完了、治療を実施したと発表した。

 同社は、New York Cityで開催されたRodman & Renshoawヘルスケア会議の第12回年次総会で、同日、フェーズ1に登録され、既に治療を受けた3人の患者の忍容性は高く、有効性も示唆されたと発表した。さらに、フェーズ2試験の設計を開始したことも明らかにした。

 フェーズ1は、3人の肝臓癌患者を一組とし、2グループ登録して、切除不能と判断された肝臓内の腫瘍の一つに低用量または高用量のPV-10を単回投与する方法で行われている。

 最初に登録された3人には腫瘍容積1mLあたり0.25mLのPV-10が単回投与された。28日後まで追跡したが、臨床的に意義のある毒性は認められなかったという。

 2組目となる3人の登録は速やかに行われる予定で、こちらの患者には腫瘍容積1mLあたり0.50mLのPV-10が投与されることになっている。

 PV-10は、色素の一種であるローズベンガル(日本では食用赤色105号として食品に添加されている。また、ドライアイの検査にも用いられる)を生理食塩水に10%W/Vで混合したものからなり、腫瘍内に注入するとケモアブレーションが期待できると同社は考えている。

 切除不能の転移性肝臓癌を対象とする開発のほかに、メラノーマを対象とする開発も進んでいる。既にフェーズ2が2010年5月に終了しており、この適応については米国でオーファンドラッグ指定を得ている。加えて、乳癌を対象とするフェーズ1も2008年7月に終了している。