スイスHoffmann-La Roche社は9月18日、結腸癌の術後補助療法として、ベバシズマブと化学療法の併用投与と化学療法単独を比較したフェーズ3試験(AVANT試験)で、無増悪生存期間の延長が認められず、主要評価項目に達しなかったと発表した。

 AVANT試験では、高リスクのステージ2および3の結腸癌患者を対象に、FOLFOX4療法(5-FU/ロイコボリン、オキサリプラチン)、FOLFOX4療法とベバシズマブの併用療法、XELOX療法(カペシタビン、オキサリプラチン)とベバシズマブの併用療法の3群に無作為に割り付けた。

 試験には33カ国の3451人が登録した。主要評価項目はステージ3の結腸癌における無増悪生存、副次評価項目は全生存と安全性の評価であった。

 化学療法へのベバシズマブの追加で、無増悪生存期間は延長しなかったが、新たな有害事象は認められなかった。AVANT試験のデータは2011年の学術集会で報告される見込みだ。

 なお、Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project(NSABP)が実施したC-08試験でも、ネガティブな結果が報告されている。高リスクのステージ2/3の結腸癌患者を対象に、ベバシズマブと化学療法(mFOLFOX6)の併用と化学療法単独を比較した無作為化フェーズ3試験だったが、ベバシズマブの1年間追加投与で、無増悪生存期間の有意な改善は認められなかった。