大鵬薬品工業は9月17日、抗癌剤「アブラキサン」(一般名:パクリタキセル注射液〔アルブミン懸濁型〕)を乳癌を対象に9月24日に発売すると発表した。9月17日に薬価収載された。薬価は5万6982円(1瓶)。

 アブラキサンは、アルブミンとパクリタキセルを結合させたナノ粒子製剤。ナノ粒子製剤とすることで、過敏症を防ぐためのステロイド薬などの前投薬を考慮する必要がなく、薬剤の点滴時間が30分と短縮されるため、患者の負担を軽減できると期待されている。また溶媒を用いたパクリタキセルに比べて、アブラキサンの方が奏効率が高く、TTP(増悪までの時間)をより延長することが明らかになっている。転移性乳癌患者に対するセカンドラインとして使用すると、生存期間をより延長することが確認されている。タキサン系抗癌剤抵抗性の乳癌にも有効であることが示されている。

 なお、アブラキサンの承認条件として、販売後、一定数の症例にかかわるデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することになっている。

 またアブラキサンは胃癌(フェーズ2試験)、非小細胞肺癌(フェーズ3試験)を対象にした開発も行われている。