抗血管内皮増殖因子受容体2(VEGFR-2)抗体であるramucirumabIMC-1121B)が進行肝細胞癌(HCC)のファーストライン薬になる可能性が報告された。フェーズ2試験により、中等度の副作用で、疾患を制御できることが示されたもの。成果は9月10日から12日にカナダモントリオールで開催された第4回International Liver Cancer association(ILCA)年会で、米Massachusetts General Hospital Cancer CenterのAndrew X Zhu氏が発表した。

 フェーズ2試験は、未治療の42人の進行HCC患者を対象に行われ、ramucirumab8mg/kgを2週間置きに病状が進行するか、副作用で投与できなくなるまで投与された。患者の74%がChild‐Pugh分類Aで、76%の患者が肝外腫瘍があり、86%の患者がBCLCステージCだった。

 試験の結果、4人(10%)の患者で部分奏効(PR)が得られ、25人(60%)の患者で安定状態(SD)となった。奏効率は10%、疾患制御率は69%だった。無増悪生存期間(PFS)中央値は4.0カ月(95%信頼区間:2.6-5.7)、全生存期間(OS)中央値は12.0カ月(95%信頼区間:6.1-19.2)だった。BCLCステージがCでChild‐Pugh分類Aの26人の患者に限定すると、PFS中央値は4.2カ月(95%信頼区間:2.6-6.7)、OS中央値は17.6カ月(95%信頼区間:6.1-20.2)だった。

 多く見られた副作用は、倦怠感(67%)、高血圧(41%)、頭痛(38%)だった。Ramucirumabに関連した少なくとも2人以上に発生したグレード3以上の重篤な副作用は、高血圧(グレード3が12%、グレード4が2%、倦怠感(グレード3が5%)、注射関連反応(グレード3が5%)、消化管出血(グレード3が5%、グレード5が2%)だった。