仏Sanofi-aventis社と米Regeneron Pharmaceuticals社は9月8日、血管新生阻害剤aflibercept (VEGF Trap)の多施設共同無作為化二重盲検フェーズ3試験(VELOUR試験)を計画通り継続すると発表した。中間解析の結果を受けて、独立データモニタリング委員会が継続を勧告したため。また最終解析は2011年下半期になる見込みであることも明らかにした。

 Aflibercept (AVE0005)は、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を標的とするヒト型可溶性VEGF受容体融合蛋白質で、腫瘍の血管新生を阻害する。VEGF-AやVEGF-B、さらに腫瘍の血管新生や炎症に関与する胎盤成長因子(PIGF)に、通常の受容体よりも強い親和力で結合する。

 VELOUR試験では、オキサリプラチンベースの治療が不応となった転移性結腸直腸癌患者1226人を対象に、2次治療として、FOLFIRI療法(5-FU、 ロイコボリン、イリノテカン)に加え、afliberceptもしくはプラセボを投与する。主要評価項目は全生存の改善で、副次評価項目は無増悪生存と奏効率、安全性としている。

この試験のほか、afliberceptと標準治療とを併用する3件の臨床試験が実施されている。転移性非小細胞肺癌の2次治療としてドセタキセルと併用するフェーズ3試験(VITAL試験)、ホルモン抵抗性転移性前立腺癌の1次治療としてドセタキセルおよびプレドニゾンと併用するフェーズ3試験(VENICE試験)、さらに転移性結腸直腸癌の1次治療として、FOLFOX療法(5-FU、 ロイコボリン、オキサリプラチン)と併用するフェーズ2試験で、いずれの試験も2011年以降に結果が報告される予定だ。