転移性大腸癌のセカンドライン療法としてイリノテカンにS-1を併用するIRIS療法が、標準療法の1つであるFOLFIRI療法に対して、無増悪生存期間(PFS)において非劣性であることを証明した国内実施フェーズ2/3試験FIRISの詳細が論文発表された。Lancet Oncology誌の電子版に掲載された。

 FIRIS試験はイリノテカンと経口5FU系薬剤の併用がFOLFIRI療法と非劣性であることを示した初めての試験。また、前治療にオキサリプラチンが含まれている場合には、IRIS療法の方が良い傾向を示した試験だった。

 FIRIS試験はイリノテカンによる治療を受けたことがなく、1レジメンの化学療法治療歴があり、全身状態が比較的よく、臓器機能が適切な患者を対象に実施された。主要評価項目はPFSだった。

 2006年1月から2008年1月までに、426人の患者が登録された。FOLFIRI群(4週間を1サイクルとし、1日目と15日目にl-ロイコボリン200mg/m2と150mg/m2のイリノテカン、400mg/m2の5FUを急速静注し、続いて5FU 2400mg/m2を46時間に渡って持続静注)と、IRIS群(4週間を1サイクルとして、1日目と15日目にイリノテカン125mg/m2を投与し、S-1は40mgから60mgを1日2回2週間連続して投与し、2週間休薬する)に213人ずつ無作為に割り付けられた。

 試験の結果、観察期間中央値12.9カ月で、PFS中央値はFOLFIRI群が5.1カ月、IRIS群が5.8カ月となり、PFSの調整ハザード比は1.077(95%信頼区間:0.879-1.319)、非劣性の検定p値は0.039で、非劣性が証明された。

 グレード3/4の副作用プロファイルは、両群で異なっていた。好中球減少症がFOLFIRI群52.1%、IRIS群36.2%、下痢ではFOLFIRI群4.7%、IRIS群20.5%などだった。