米Onyx Pharmaceuticals社は7月26日、carfilzomibのフェーズ2b試験(003-A1試験)の最重要結果を発表した。発表によると、多発性骨髄腫で5種(中央値)のレジメンによる前治療を受け、最終治療に難治性であった患者において、carfilzomibによる単剤療法で部分奏効以上を達成した全奏効率は24%、奏効期間の中央値は7.4カ月、臨床的有効率は36%となった。忍容性は良好で、新たに観察された毒性はなかった。

 carfilzomibは、多発性骨髄腫に対する不可逆的プロテアソーム阻害剤。第46回米国臨床腫瘍学会(ASCO)では、再発性または難治性の多発性骨髄腫に対し、carfilzomibを単剤で27mg/m2の用量で投与したフェーズ2試験の結果が報告されている。ボルテゾミブによる前治療を受けていない患者53人の全奏効率は55%、奏効期間は11.5カ月と良好で、忍容性も良好であった。

 今回の003-A1試験の結果を受け、同社のChief Medical Officerを務めるMichael G. Kauffman氏は、「多発性骨髄腫の治療は進歩しているが、最終的には全患者で再発する。国際骨髄腫ワーキンググループの試験によると、003-A1試験に登録されるような患者では、治療に奏効するのは11%、生存期間は6〜10カ月に過ぎないと見られていた。carfilzomibはこの疾患の経過を変える可能性がある」と話した。

 003-A1試験はオープンラベルの単群試験で、再発性または難治性の多発性骨髄腫で強い前治療を行った患者266人を対象とした。前治療のレジメン数の中央値は5種で、ボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミドなどが含まれた。carfilzomibは20mg/m2を1サイクル目に投与し、その後は27mg/m2を12サイクルまで投与した。12サイクルの治療を完了した患者には、拡大試験への参加を許可している。

 本試験の最終結果は近く学会で発表される予定だ。同社はcarfilzomibの新薬承認申請(NDA)の提出に向け、米食品医薬品局(FDA)と討議を続けており、2010年末までの提出を目指している。

 また同社は、大規模な無作為化フェーズ3試験(ASPIRE試験)も開始した。この試験では、初回治療後に再発した多発性骨髄腫の患者を対象として、レナリドミドと低用量のデキサメタゾンをcarfilzomibと併用する群、または併用しない群を比較している。