進行肝細胞癌(HCC)に対するソラフェニブ投与の効果判定で腫瘍全体のサイズを測定して評価するRECIST基準に比べて、腫瘍濃染部のサイズを測定して評価するmodified RECIST基準を用いると部分奏効(PR)の割合が高くなることが示された。Modified RECIST基準による評価の方が、HCCに対するソラフェニブの効果を適切に示している可能性があるという。これは5月27日、28日に山形市で開催された日本肝臓学会総会で武蔵野赤十字病院消化器科の葛谷貞二氏が発表した。

 葛谷氏らは、武蔵野赤十字病院消化器科でソラフェニブを投与した患者36人の治療成績を、RECIST基準とmodified RECIST基準の両方で評価した。評価可能だった34人でRECIST基準ではPRが1人、SDが23人、PDが10人だったのに対して、modified RECIST基準ではPRが12人、SDが14人、PDが8人となった。PRの率は2.9%から35.3%へと増加した。また、サイズは変わらないものの血流変化が見られる症例も多く見られた。

 無増悪生存率は、全体で1カ月が100%、3カ月で62.8%、6カ月で29.1%だった。PRかSDだった26人とPDだった8人を比べると、明確にPRかSDの方が長い結果が示された(p<0.0001)。全生存率は全体で1カ月が100%、3カ月で84.2%、6カ月で48.9%だった。PRかSDだった26人とPDだった8人を比べると、明確にPRかSDの方が長い結果が示された(p=0.028)。