ラジオ波焼灼治療RFA)による肝細胞癌根治術後にインターフェロンIFN)を長期にわたって少量を投与することで、再発を抑制し生存率を向上させる可能性が示された。5月27日と28日に山形市で開催された日本肝臓学会総会で、近畿大学医学部消化器内科の上田泰輔氏が発表した。

 研究グループは1999年6月から2007年12月までにRFAが行われた1883人にのうち、腫瘍の大きさが3cm、数が3個以内で、RFAで根治治療が行われた43人の患者にインターフェロンを投与した。当初はIFNα2b300万単位を週2回、2004年からはPEG-IFNα2a90μgを週1回もしくは2週に1回、中断することなく投与した。投与期間の中央値は3.7年(1〜7年)。根治的RFAを受けたがIFNの投与を受けなかった患者84人を対照群として比較した。

 その結果、初回の累積再発率はIFN投与群が低い傾向が見られた(p=0.041)。2回目の累積再発率または3回目の累積再発率は、それぞれ統計学的に有意にIFN投与群が低かった(p=0.017、p=0.001)。またIFN投与群で再発する肝細胞癌は単発で小型の場合が多く、再び根治切除が可能だった。累積生存率は、対照群の5年生存率が66%、8年生存率が36%だったのに対して、IFN投与群は5年生存率が83%、8年生存率も83%と統計学的に有意に高かった(p=0.004)。