瀬田クリニックグループ日本赤十字社医療センターメディネットは5月18日、悪性リンパ腫を対象に抗CD20モノクローナル抗体リツキシマブγδT細胞療法を併用する共同臨床研究を開始したと発表した。抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性をγδT細胞療法で増強することを目的としている。

 メディネットは以前からADCC活性の作用機序に関する研究を進めており、豪州クイーンズランド州立大学との共同研究で、ADCCの作用機序に関与しているFc受容体が自社の培養プロトコールで調製したγδT細胞に発現していること、さらにin vitroの実験でリンパ腫細胞株に対する細胞傷害活性がリツキシマブとγδT細胞を併用により増強できることを確認している。メディネットはリツキシマブとγδT細胞を併用する臨床研究で安全性、有効性が確認されれば、抗体医薬一般とγδT細胞療法を併用する新たな免疫治療プロトコールの開発にもつながると期待している。

 臨床研究は、日赤医療センター血液内科部長の鈴木憲史氏を研究責任医師として実施される。CD20陽性悪性B細胞性リンパ腫の再発または難治症例に対して、リツキシマブとγδT細胞療法との併用治療を行う。15人の患者を対象に実施される予定だ。