アステラス製薬は5月17日、エルロチニブを含む抗癌剤などを強みとする米OSI Pharmaceuticals社を買収することで同社と最終合意し、同日付けで契約を締結したと発表した。当初、敵対的な買収に乗り出したアステラスだが、発行済普通株式の1株当たり買付価格を52ドルから57.50ドルに上げることで、円満合意に達した。発行済株式に対する総額は、約40億ドルになる。

 アステラスは、癌領域を重点疾患領域に位置づけ、早期の事業基盤確立を積極的に進めており、今回の買収はその一環になる。OSI社買収によって、米国で癌領域事業を早期に立ち上げることができるほか、アステラスの製品ポートフォリオ及び開発パイプラインをさらに拡充することができると期待している。

 エルロチニブの日本における権利は現在、中外製薬が保有している。OSI社のエルロチニブ以外の開発パイプラインには、IGF-1R阻害剤のOSI-906、TORC1/TORC2阻害剤のOSI-027、c-kit/VEGFR-2阻害剤がある。OSI-906は副腎皮質癌を対象に海外でフェーズ3、卵巣癌を対象にフェーズ1/2が行われている。OSI-027とOSI-930はフェーズ1の段階だ。