シェリング・プラウは5月12日、悪性神経膠腫治療薬テモゾロミドの点滴静注用製剤を発売した。カプセル剤は2006年3月に発売されていたが、静注製剤が発売されたことで、予後の悪い悪性神経膠腫患者や小児の脳幹神経膠腫患者などカプセル剤を飲み込めない患者への利用ができるようになる。

 テモゾロミドは腫瘍細胞など、急速に分裂する細胞の複製を阻害することで抗腫瘍活性を示すアルキル化剤。初発悪性神経膠腫には腫瘍切除の後、放射線との併用で利用され、さらにメンテナンス療法として投与される。

 初発の膠芽腫に対するテモゾロミド(カプセル製剤)と放射線治療による併用療法は、放射線単独療法に比べ生存率の有意な改善を示すことが2009年3月に報告されている。放射線単独治療による5年生存率が1.9%だったのに対して、テモゾロミド、放射線併用療法は9.8%だった。また再発の悪性神経膠腫を対象にも投与される。