独Bayer Schering Pharma社は5月7日、標準治療施行後に進行した転移性大腸癌患者に対する治療薬としてregorafenib(BAY 73-4506)を評価する国際的なフェーズ3試験、CORRECT(Patients with metastatic colorectal cancer treated with regorafenib or placebo after failure of standard therapy)試験の患者登録を開始したと発表した。

 Regorafenibは経口マルチキナーゼ阻害剤で、血管内皮細胞成長因子受容体(VEGFR)と血管内皮細胞に特異的に発現するTIE2受容体の両方を標的として血管新生阻害作用を発揮する。さらにregorafenibは、間質性の腫瘍に発現する受容体チロシンキナーゼ、発癌に関与する受容体チロシンキナーゼに対する阻害作用も示す。

 CORRECT試験は、北南米、欧州、イスラエル、アジア、オーストラリアで実施される国際的な多施設共同、無作為化、二重盲検のプラセボ対照試験で、標準治療施行後に進行した転移性大腸癌患者約690人の登録を予定している。ただし、日本は含まれていない。

 本試験ではregorafenibを160mgで1日1回、3週投与し、1週休薬する。これを1サイクルとする。患者をregorafenibの投与と支持療法(BSC)を行う群、またはプラセボ投与とBSCを行う群に無作為化する。主要評価項目は全生存期間、副次的評価項目は無増悪生存期間、客観的奏効率、病勢コントロール率である。両群の安全性と忍容性も比較する。

 同社の経営委員会メンバーでグローバル開発責任者のKemal Malik氏は、「既存の治療を行った後に進行した大腸癌患者には治療選択肢がほとんどなかったが、今回の試験開始は、新しい治療選択肢の可能性を探る出発点となる」と話している。