大鵬薬品工業は4月21日、5-HT3受容体拮抗型制吐剤パロノセトロンを22日に発売すると発表した。抗癌剤による遅発性悪心・嘔吐にも効果があることが特徴。

 癌化学療法に伴う悪心・嘔吐は、主に抗癌剤投与後24時間以内に発現する「急性悪心・嘔吐」、24〜120時間後に発現する「遅発性悪心・嘔吐」に分類されるが、国内では、遅発性悪心・嘔吐に対して有効な治療薬が少ない。

 パロノセトロンは、癌化学療法(シスプラチンなど)実施前の1回投与で、急性悪心・嘔吐だけでなく、遅発性悪心・嘔吐にも有効性が確認されている。また、血中半減期が約40時間と長く、5-HT3受容体に対して高い結合親和性と選択性を持つ。また、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)/国際がんサポーティブケア学会(MASCC)の「国際制吐療法ガイドライン2009」で、癌化学療法に伴う悪心・嘔吐の予防に用いる薬剤として推奨されている。

 パロノセトロンは2004年1月、大鵬薬品とスイスのヘルシン社とのライセンス契約に基づき、大鵬薬品が国内で開発し、1月20日に製造販売承認を取得していた。