非ステロイド性の抗アンドロゲン剤ビカルタミドとmTOR阻害剤のエベロリムスの併用が、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に有効である可能性が示された。効果を検証するフェーズ2試験の初期段階として、安全性を確かめることを目的とした8人の患者に対する試験で有望な結果が得られた。成果は4月17日から21日までワシントンD.C.で開催された米国癌研究会議(AACR)で、米California大学Medical CenterのHongong Zhang氏が発表した。

 mTOR経路はCRPCの細胞株で活性化されており、mTOR経路を阻害すると、アンドロゲン受容体情報伝達系の亢進が起こることが分かっている。そのため両剤を併用することが、CRPCに有効ではないかと期待されている。

 8人の試験では両剤ともに投与されたが、80人を対象に行われているフェーズ2試験ではビカルタミドにエベロリムスを併用した場合と併用しない場合が比較されている。

 今回発表された試験では、毎日ビカルタミド50mgとエベロリムス10mgが経口で投与された。患者の年齢中央値は67.5歳(53-82歳)で、測定可能病変は5人の患者で認められ、全員がPS 0か1だった。PSAのベースライン値は中央値が34ng/dL(5-48ng/dL)だった。

 試験の結果、8人中6人でPSA値が30%以上減少し、2人の患者が56日間を超える期間、安定状態だった。

 一方、副作用はグレード4のものはなく、グレード3は、肛門痛、高血糖、低カリウム血症、低カルシウム血症、血栓症、肺炎、憩室炎がそれぞれ1件ずつだった。