米ArQule社は3月31日、進行難治性非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、c-Met阻害剤であるARQ197をエルロチニブと併用投与した群とエルロチニブとプラセボを投与した群を比較したフェーズ2試験で、エルロチニブとプラセボを投与した群に比べて、ARQ197併用群は無増悪生存期間(PFS)の中央値が66%延長できたと発表した。ただし、統計学的には有意な差ではなかった。

 ARQ197は、c-Metと呼ばれる受容体型チロシンキナーゼを阻害することで効果を発揮する経口分子標的薬。c-Metは、肝細胞増殖因子/細胞分散因子(HGF/SF)の受容体として、細胞の増殖、生存、移動などを制御することが分かっており、胃癌など消化器癌のほか、多くの癌で活性化されているという。

 日本では協和発酵キリンが近くフェーズ1を終了する予定だ。

 ArQule社の発表によると、実施されたフェーズ2試験(参加者167人)の実施者による解析で、PFS中央値はエルロチニブとプラセボを投与した群で9.7週だったのに対して、エルロチニブとARQ197を投与した群は16.1週だった。ハザード比は0.809で統計学的に有意ではなかったが、予後因子の分布による調整を行うとハザード比0.675と統計学的に有意な差になるという。

 また。、PFS中央値の改善は非扁平上皮癌患者(117人)で、より顕著だった。FS中央値はエルロチニブとプラセボを投与した群で9.7週だったのに対して、エルロチニブとARQ197を投与した群は18.9週だった。ハザード比は0.613だった。