英AstraZeneca社は、このほど転移性結腸直腸癌の一次治療として、血管内皮細胞成長因子受容体(VEGFR)チロシンキナーゼ阻害剤cediranib(商品名:Recentin)とベバシズマブを比較したフェーズ2/3試験で、主要評価項目に達しなかったと発表した。標準治療であるFOLFOX療法+ベバシズマブに対する非劣性を証明できなかったことになる。

 フェーズ2/3試験は「HORIZON III」と名づけられた二重盲検無作為化試験。患者は、オキサリプラチンベースのFOLFOX療法に加え、cediranib 20mg/日を経口投与する群、もしくはベバシズマブ5mg/kgを2週置きに静注する群に分けられた。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)で、FOLFOX療法+ベバシズマブに対し、FOLFOX療法+cediranibの非劣性を検証する試験だった。

 FOLFOX療法+cediranib群においても臨床効果は認められたが、治療群間で統計的に有意な違いは見られなかった。なお、試験は継続し、全生存データの集積も続けるという。

 同社では、cediranibによる別のフェーズ3試験「HORIZON II」も実施している。転移性結腸直腸癌を対象に、cediranibとFOLFOX療法あるいはXELOX療法の併用と、FOLFOX療法あるいはXELOX療法単独を比較するもので、主要評価項目はPFSと全生存(OS)としている。

 HORIZON IIとIIIの両試験の結果は、今年下半期に開催される学会等で報告される見込みだ。