アステラス製薬が抗癌剤の強化に向けて、米国の有力バイオベンチャーであるOSI Pharmaceuticals社の買収に乗り出した。米国持株子会社アステラスUSホールディングの100%子会社Ruby Acquisition社が現金による株式公開買付けを行うことを3月1日の取締役会で決議した。

 OSI社には主力製品に肺癌などの治療薬であるエルロチニブがある。買収に成功しても、日本での権利は中外製薬に残るが、米国ではGenentech社と共同販促をOSI社は行っており、米国における事業基盤を入手できることになる。また、OSI社が開発中の製品には、経口の分子標的抗癌剤の複数の新薬候補化合物があり、研究者もいる。

 買付期間の予定は3月2日から3月31日までで、OSI社の株式を1株あたり52ドルで買付する。発行済み株式を100%購入できた場合、買付に要する資金は約35億ドルとなる。