スイスHoffmann-La Roche社は、2月25日、進行卵巣癌を対象に抗血管成長因子(VEGF)抗体を用いたフェーズ3試験が成功したと発表した。進行卵巣癌患者を対象に、ベバシズマブと化学療法による治療を行い、その後メインテナンス療法としてベバシズマブを投与したところ、化学療法のみ群に比べて、無増悪生存期間を延長できることが示されたという。成果の詳細は、6月にシカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表される予定だ。

 なお、中外製薬によると国内における開発は検討中だという。

 フェーズ3試験はGynecologic Oncology Group(GOG)0218として知られる試験で、新規に診断された進行卵巣癌患者で既に可能な限り腫瘍を切除された患者を3群に分けて行われたもの。1つ目の群では、プラセボと通常用いられる化学療法剤による治療が行われ、その後全治療期間が15カ月になるまでプラセボを投与された。2つ目の群では、ベバシズマブと通常用いられる化学療法剤による治療が行われ、その後全治療期間が15カ月になるまでプラセボを投与された。3つ目の群ではベバシズマブと通常用いられる化学療法剤による治療が行われ、その後全治療期間が15カ月になるまでベバシズマブが投与された。

 試験の結果、3つ目の群は1つ目の群に比べて無増悪生存期間を延長することができた。2つ目の群は1つ目の群に比べて無増悪生存期間を延長することはできなかった。