転移性大腸癌にS-1、イリノテカン、ベバシズマブを併用するSIRBレジメンが有効であることが明らかとなった。国内で実施されたフェーズ2試験の中間解析の結果示されたもの。成果は、1月22日から24日まで米オーランドで開催された2010 Gastrointestinal Cancers SymposiumASCO GI)で、都立駒込病院の山口達郎氏が発表した。

 フェーズ2試験は化学療法未治療の転移性大腸癌患者を対象に、国内3施設で実施された。3週間を1サイクルとして、1日目から14日まで体表面積に応じて80mg、100mg、120mgのS-1を連日投与し、イリノテカンは1日目に150mg/m2、ベバシズマブは7.5mg/kgを投与した。試験に参加した患者は51人で男性が26人、年齢中央値は63歳(28-82)だった。全身状態(Performance status、PS)はPS0が67%、PS1が33%だった。転移部位は肝臓(63%)、肺(55%)、リンパ節(43%)が多かった。

 試験の結果、完全奏効(CR)が1人、部分奏効(PR)が33人、安定状態(SD)が13人で、奏効率は67%(95%信頼区間;52-79)だった。治療有効期間(TTF)中央値は10.2カ月(95%信頼区間;7.2-11.6)となった。無増悪生存期間(PFS)中央値は11.8カ月(95%信頼区間;10.0-14.3)だった。OSは未到達だ。

 一方副作用は、忍容性には問題なく、ベバシズマブ投与を加えることによる主要な問題は生じなかった。グレード3以上の副作用で多かったのは、好中球減少症(26%)、食欲不振(12%)、白血球減少(8%)、下痢(8%)、高血圧(8%)で、穿孔は発生しなかった。