進行膵内分泌腫瘍に対するスニチニブ連日投与の有効性を示す最新結果が明らかとなった。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値だけでなく、奏効率、全生存期間(OS)でプラセボ群を上回った。成果は1月22日から24日まで米オーランドで開催された2010 Gastrointestinal Cancers SymposiumASCO GI)でフランスHopital BeaujonのE Raymond氏が発表した。

 フェーズ3試験には、2007年6月から2009年4月までに171人の患者が登録された。スニチニブ投与(37.5mg/日)と支持療法(BSC)を行う群(86人)とプラセボ投与とBSCを行う群(85人)を比較した。患者の年齢中央値はスニチニブ群が56歳(25-84)、プラセボ群が57歳(26-78)だった。

 試験の結果、スニチニブ群のPFS中央値は11.4カ月(95%信頼区間;7.4-19.8)、プラセボ群は5.5カ月(95%信頼区間;3.6-7.4)で、ハザード比は0.418(p=0.0001)だった。奏効率はプラセボ群が0%だったのに対して、スニチニブ群は完全奏効(CR)が2人(2.3%)、部分奏効(PR)が6人(7.0%)で、9.3%(95%信頼区間;3.2-15.4)となった。6カ月を超える安定状態はスニチニブ群で30人(34.9%)だったのに対して、プラセボ群は21人(24.7%)だった。OSは両群とも中央値は未到達だったが、ハザード比0.409(95%信頼区間;0.187-0.894、p=0.0204)で統計学的に有意にスニチニブ群の方が優れていた。

 スニチニブ群において新たな有害事象は認められなかった。スニチニブ群におけるグレード3/4の主な有害事象は、好中球減少(12.0%)、高血圧(9.6%)、手足症候群(6.0%)、白血球減少症(6.0%)などだった。