英AstraZeneca社と癌診断製品を開発・製造するデンマークのDako Denmark A/S社は1月18日、治療薬の効果予測のための診断検査について、共同開発契約を締結したと発表した。

 この契約により、両社はともに、患者に最適な癌治療の決定につながる診断検査の開発に取り組むことになる。また共同開発で、癌診断の分野におけるDako社のリーダー的立場は強化され、一方、AstraZeneca社はこれまでの癌治療薬の開発と商品化における広範な経験を発揮すると見られる。

 欧州では昨年7月、AstraZeneca社が開発したゲフィチニブが、EGFR-TK(上皮細胞成長因子受容体チロシンキナーゼ)遺伝子に変異を有する局所進行または転移性非小細胞肺癌を適応に承認されている。AstraZeneca社にとって今回の発表は、個別化医療への投入継続を表していると言える。

 Dako社CEO(最高経営責任者)のLars Holmkvist氏は、「製薬企業と診断企業にとって、薬物治療とともに使用する診断検査の開発には、それらの専門知識を組み合わせることが大切であると考えている。この共同開発による成果は、癌患者にとってだけでなく、医療のコスト削減にも重要な要素になる」と述べている。

 また、AstraZeneca社オンコロジー開発部長のAlan Barge氏は、「AstraZenecaの個別化医療戦略のもと、この契約によって、患者の生命改善に寄与する新規の保険償還可能な製品を開発することができるだろう。提携は、治療が最も奏効する患者を予測する診断検査と、それに関連した新薬を開発するために共に働くという両社の意向を示している」とコメントしている。