大鵬薬品工業は1月20日、5-HT3(セロトニン)受容体拮抗型制吐剤パロノセトロンの製造販売承認を獲得したと発表した。

 癌化学療法に伴う悪心・嘔吐は、主に抗癌剤投与後24時間以内に発現する急性悪心・嘔吐、24時間以降に発現する遅発性悪心・嘔吐に分類されるが、国内においては、遅発性悪心・嘔吐に対して有効な治療薬が少ないという。

 パロノセトロンは、血中消失半減期が約40時間と長く、5-HT3受容体に対し高い結合親和性と選択性を持つ。シスプラチンなど癌化学療法を実施する前に1回投与することで、急性悪心・嘔吐だけでなく、遅発性悪心・嘔吐にも予防効果のあることが、国内の多施設共同二重盲検無作為化フェーズ3試験で確認されている。

 また、パロノセトロンは、NCCN(National Comprehensive Cancer Network)の制吐療法ガイドラインで、高度催吐性化学療法に伴う悪心・嘔吐の予防に用いる薬剤として推奨されているという。2003年7月に米国、2005年3月に欧州で承認され、2009年12月現在、世界62カ国で承認されている。