米BioCryst Pharmaceuticals社は1月15日、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)の治療薬であるForodesineの重要なフェーズ2試験でステージIIBからIVAのCTCL患者100人を登録し、プロトコールに定めた目標登録患者数を達成したと発表した。最重要データは2010年後半に得られる見込みだ。さらに、同社の慢性骨髄性白血病(CLL)患者を対象とするForodesineの予備的なフェーズ2試験も進行中で、目標登録患者数の半数以上が登録されている。

 CTCLは異型T細胞が増殖する原発性の皮膚の悪性新生物で、T細胞の悪性腫瘍の約50%を占める。

 Forodesineは、T細胞とB細胞の増殖に不可欠のプリンサルベージ経路に関与する酵素、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ(PNP)に対する経口の遷移状態アナログ阻害剤である。T細胞とB細胞は免疫系に欠かせないが、制御不能なほど増殖するとさまざまな癌の原因となりうる。PNPを阻害することでT細胞とB細胞が選択的に抑制され、両細胞のアポトーシスが誘導される。

 CTCL患者におけるForodesineの忍容性は良好で、過去のフェーズ1/2試験では、12カ月を超えるForodesineの長期投与の良好な安全性プロファイルが示唆された。このデータは米国臨床腫瘍学会2009で発表されている。

 今回のCTCLの試験には現在143人の患者が登録されている。適格基準は、CTCLのステージIBからIVAで、3回以上の全身治療を施行中または施行後に疾患が持続し、進行または再発していることである。

 この試験は、北米、欧州、オーストラリアで患者登録を行っている、多国籍、非無作為化、非盲検、シングルアームの試験で、Forodesine 200mgを1日1回経口投与する治療を評価している。主要評価項目は客観的寛解率で、28日以上持続する完全寛解または皮膚の部分寛解と定義された。試験は米食品医薬品局(FDA)と協議した特別プロトコール査定(Special Protocol Assessment;SPA)のもとで実施され、FDAに提出する新薬申請(NDA)の基礎となる。

 一方、CLL患者を対象とするForodesineのフェーズ2試験では、目標登録患者数26人中15人を登録した。うち12人はすでに治療を開始している。この試験の主要目的は、再発したCLL患者に単剤療法としてForodesine 200mgを1日2回投与し、有効性と安全性を評価することだ。過去の試験でForodesine 200mgの1日1回投与の臨床活性と安全性が示されたため、今回は1日2回投与のベネフィットと安全性を検討している。