ドイツBoehringer Ingelheim社は、このほど経口血管新生阻害剤BIBF1120の進行卵巣癌を対象としたフェーズ3試験(LUME-Ovar-1試験)を開始すると発表した。LUME-Ovar-1試験は、ドイツの研究グループAGO(AGO;Arbeitsgemeinschaft Gynaekologische Onkologie)が主導する国際コンソーシアムと同社の共同研究として行われる。BIBF1120またはプラセボを標準化学療法に併用した場合の有効性と安全性を比較検討する。

 BIBF1120はVEGFR 1からVEGFR 3、PDGFR aとPDGFR b、FGFR 1とFGFR 3を阻害することで血管新生を抑制する。LUME-Ovar-1試験は、これまでの臨床試験で、化学療法が奏効した再発卵巣癌に有効性と忍容性が示唆されたことを受けて実施されるもの。2009年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)でフェーズ2試験の結果が発表されており、BIBF1120の投与を受けた卵巣癌患者では、プラセボの投与を受けた患者に比べ疾患が増悪する割合が低く、36週目の無増悪生存率はBIBF1120投与群で14.3%、プラセボ投与群では5%だった。

 わが国でもBIBF1120の卵巣癌を対象にした臨床開発が検討されている。