エベロリムスが根治切除不能・転移性の腎細胞癌を対象に2010年1月に承認される見込みとなった。12月21日に開催された薬事・食品衛生審議会薬事分科会で承認が報告された。

 エベロリムスは、癌の増殖、成長、血管新生の調節因子であるmTORを持続的に阻害することで、腫瘍細胞の増殖抑制と血管新生阻害を行い、抗腫瘍効果を発揮すると考えられている。

 エベロリムスの転移性腎細胞癌に対する有効性は、RECORD1というフェーズ3臨床試験で明らかにされている。この試験は、VEGF受容体チロシンキナーゼ阻害薬による治療が無効となった転移性腎細胞癌の患者を対象とし、日本を含む10カ国、400人以上が参加した。結果は、エベロリムスがプラセボに比べ、無増悪生存期間を2倍以上に延長し、癌の進行リスクを70%減少させたというものだった。