新規エポチロンであるsagopilone(ZK-EPO)の国内フェーズ1試験の結果が明らかとなった。試験に参加した患者の多くで安定状態(SD)が得られ、有効性が示唆された。最大耐量(MTD)は16.5mg/m2で、海外で報告された22.0mg/m2よりも低かった。11月15日から19日まで米国ボストンで開催されたAACR-NCI-EORTC国際会議“MOLECULAR TARGETS and CANCER THERAPEUTICS”で、神戸大学医学部教授の南博信氏が発表した。

 この試験は既存の抗癌剤で難治性の患者、標準療法のない固形癌患者を対象に行われた。17人の患者(男性8人)が登録され、年齢の中央値は52歳(27-66)だった。sagopiloneは3週おきに1回、30分をかけて静脈内投与された。投与は病状が進行するか、受け入れ難い副作用が生じない限り継続し、最大で6コースまでとした。患者は12.4mg/m2群(6人)、16.5mg/m2群(6人)、22.0mg/m2群(5人)に分けられた。

 多くみられた有害事象は、末梢感覚神経障害が14人(82.4%)、吐き気、リンパ球減少症がそれぞれ13人(76.5%)、白血球減少、関節痛がそれぞれ12人(70.6%)、好中球減少症が11人(64.7%)だった。9人の患者に1件以上のグレード3の薬剤関連有害事象が現れた。うち5人が末梢感覚神経障害だったが、投薬の中止とともに全員改善した。グレード4以上の有害事象はなかった。

 用量制限毒性(DLT)は7人の患者にみられた。12.4mg/m2群では4人にDLTがみられ、2人がグレード3の末梢感覚神経障害で、5週間にわたるグレード2の体重減少、肝酵素上昇が1人ずつにみられた。16.5mg/m2群の患者ではDLTはみられなかったが、22.0mg/m2では5人中3人がグレード3の用量制限性の末梢感覚神経障害を起こした。この結果、MTDは16.5mg/m2となった。

 抗腫瘍効果は、完全奏効、部分奏効はみられなかったが、9人の患者が安定状態(SD)となり、うち乳癌の2人では12週を超えるSDが得られた。

 sagopiloneは現在海外でフェーズ2試験が行われている。