抗インスリン様成長因子受容体(IGF-1R)抗体製剤RG1507は乳癌、肺癌、ユーイング肉腫を対象にフェーズ2試験が行われているが、そのフェーズ1試験の結果が明らかとなった。投与は安全に遂行でき、安定状態(SD)となった固形癌患者が確認された。11月15日から19日まで米国ボストンで開催されたAACR-NCI-EORTC国際会議“MOLECULAR TARGETS and CANCER THERAPEUTICS”で、米Children's Hospital Center for Cancer and Blood DisordersのLia Gore氏が発表した。

 試験の対象は進行固形癌患者など36人。1週おきにRG1507を3mg/kgを投与する群3人、6mg/kg投与群13人、9mg/kg投与群7人、3週おきに16mg/kgを投与する群13人が登録された。患者の年齢中央値は52歳(18-80)で、男性が21人。36人中12人が肉腫だった。

 抗腫瘍効果は、完全奏効、部分奏効はなかったものの、36%にあたる13人で安定状態(SD)が得られた。SDが得られた固形癌患者12人のSDの期間の中央値は22.6週(11.3-50.3)だった。12人のうち4人が前立腺癌、4人が肉腫だった。ホジキンリンパ腫患者の1人でもSDが得られ、その期間は23週だった。24週以上SDが継続した患者が5人いた。

 用量制限毒性(DLT)は見出されず、最大耐量は決定されなかった。副作用はほとんどがグレード1か2のもので、多かったのは倦怠感(11人)、高血糖症(6人)、筋肉痛(5人)、吐き気(5人)、筋攣縮(4人)、食欲不振(3人)などだった。33件のグレード3の副作用があり、貧血、倦怠感、敗血症、尿路感染症、高血糖症などだった。グレード4の副作用は2件あり、脊髄圧迫と尿性敗血症だった。