METおよび血管内皮細胞増殖因子受容体2(VEGFR2)の経口阻害剤であるGSK1363089(Foretinib)が、固形癌患者を対象としたフェーズ1臨床試験で有望な結果が得られたことが明らかとなった。副作用のほとんどはグレード1か2で、多くの患者で腫瘍の安定状態が得られた。成果は11月15日から19日まで米国ボストンで開催されたAACR-NCI-EORTC国際会議“MOLECULAR TARGETS and CANCER THERAPEUTICS”で、米Wayne State University Karmanos Cancer CenterのPatricia LoRusso氏によって発表された。

 フェーズ1試験は、成人の固形癌患者を対象に行われ、Foretinibが連日経口投与された。被験者は既存の治療法が無効となった固形癌患者で、年齢中央値は57歳(19-78)。大腸癌患者が12人と最も多かった。まず1日あたり、60mg群(6人)、80mg群(12人)、120mg(3人)の投与を行ったところ、120mg群で用量制限毒性(高血圧と脱水症)が見られた。そこで、100mg(3人)群を追加したが、やはり用量制限毒性(下痢)が見られたため、最大耐量は80mgと判断し、80mg群に13人追加した。

 連日経口投与した80mg群で投与21日目から4カ月の間に、60mgに減量が必要になった患者は25人中12人だった。

 多く見られた副作用は、高血圧(62%)、倦怠感(51%)、吐き気(43%)、下痢(41%)、蛋白尿(30%)、乳酸脱水素酵素の上昇(27%)、嘔吐(24%)、食欲不振(22%)、アスパラギン酸トランスアミナーゼの上昇(19%)などだった。副作用のほとんどはグレード1か2だった。

 抗腫瘍効果は、評価可能だった31人のうち、完全奏効、部分奏効はいなかったものの、74.2%にあたる23人が安定状態(SD)となった(期間は2.1カ月から18.1カ月)。11人の患者で腫瘍の縮小が確認され、縮小率は1%から21%だった。無増悪生存期間中央値は3.91カ月だった。