マンモグラフィによる乳癌検診は、2年に1回、50〜74歳の女性だけに推奨するという、米国の新しい乳癌検診のガイドラインを、U.S.予防サービス特別委員会(USPSTF)が発表した。Annals of Internal Medicine誌11月17日号(2009,151,10,738-747)に掲載された。

 50〜74歳の平均的リスクの女性において、同検診は、2年に1回行っても、毎年行った場合と同等のスクリーニング効果が得られる一方で、偽陽性は半減できるとUSPSTFは予測している。

 2002年に発表された旧ガイドラインと異なり、新ガイドラインでは、40代の女性に定期的な同検診を推奨していない。

 USPSTFは、同検診を40歳から2年に1回行うことは、50歳から始めた場合に比べて乳癌による平均死亡率を19.5%低下させるが、不要な生検と不安につながる偽陽性を増加させると述べている。

 40代の女性に対しては、同検診を受け始める時期について、医師と相談してリスクとベネフィットを考慮し、自分で決めることを提案している。

 50〜69歳の女性は、2年に1回同検診を受けることで、受けない場合と比べて、乳癌による平均死亡率は16.5%低下できる。特に60代の女性では、メリットがデメリットを上回ることは明確だという。

 75歳以上の女性では、同検診が有益であるというエビデンスがない。

 さらに新ガイドラインでは、乳癌の自己検診は乳癌による死亡を減少させるというエビデンスがないことから、その方法を指導しないようにと勧めている。医療機関による視触診による検診も、有効性を示す十分なエビデンスはないとしている。

 米国癌協会と放射線科医学会は、この新ガイドラインに対する強い不支持を表明した。

 「すべての女性に対して、マンモグラフィと視触診による乳癌検診の毎年の受診を40歳から始めることを推奨し続ける」と米国癌協会医務部長のOtis W. Brawley氏は声明の中で述べている。