デジタルマンモグラフィを行う上で、Computer Aided Detection(CAD)は石灰化の検出に有用で、読影補助手段として広く受け入れられている。このCADが、デジタルマンモグラフィで構築の乱れ(正常の乳腺構築が歪んでいるもの)を検出する場合にも、見落としの補助として有用な可能性が示された。特に中心部から広がる形の構築の乱れ(スピキュラ型)の検出率が高かった。成果は11月5日から6日に札幌市で開催された第19回日本乳癌検診学会で、順天堂大学附属順天堂医院放射線科の白石昭彦氏が発表した。

 白石氏らは2006年11月から2009年6月までに22歳から71歳の女性から得られたカテゴリー4(構築の乱れ症例)と判定された78乳房をデジタルマンモグラフィ装置の「セノグラフDS」で撮像し、CADとして「Image checker M1000(Ver.5.3)」を用いて評価した。

その結果、二方向からとった画像をCADで読影したところ、構築の乱れを検出できたのは78乳房中55件で、検出率は70.5%だった。また78乳房のうち55乳房はスピキュラ型の構築の乱れがあったが、そのうち47乳房を検出でき、検出率は85.5%だった。白石氏はこの数字は見落としの補助に使うには十分と説明した。

 一方、スピキュラ型以外の23乳房では10乳房しか検出さできず、Image checker M1000はスピキュラ型以外の構築の乱れの所見では感度が低く、注意が必要とした。