米ZIOPHARM Oncology社は10月14日、切除不能・転移性軟部肉腫に対するpalifosfamide(Zymafos、ZIO-201)の多施設共同フェーズ2試験で、中間解析の結果、palifosfamideとドキソルビシンの併用投与は、ドキソルビシン単独投与に比べて、無増悪生存期間を有意に延長させ、安全性も確認されたと発表した。

 これらの結果を受け、2010年前半期までと計画されていた患者登録を中止することが正式に決定されたという。中間解析の詳細な結果は11月に米国で開催されるConnective Tissue Oncology Society(CTOS)の年次総会で報告される予定。

 palifosfamideはアルキル化剤であるイホスファミドの代謝物質。イホスファミドは肉腫やリンパ腫、精巣癌の治療に高用量で効果があるが、膀胱炎や脳障害などの副作用を引き起こす有害な代謝物質があることも報告されている。palifosfamide には、これらの有害な代謝物質がないことから、イホスファミドや、同じくアルキル化剤のシクロホスファミド抵抗性の患者での有効性が期待されている。

 フェーズ2試験は、切除不能もしくは転移性の軟部肉腫患者を対象に、一次治療または二次治療として、米食品医薬品局(FDA)が肉腫の治療薬として承認しているドキソルビシンを単独投与する群と、palifosfamideとドキソルビシンの併用群に無作為に割りつけて比較した。

 58人で無増悪生存期間(PFS)が評価され、フォローアップ期間中央値3カ月におけるPFSイベント数がドキソルビシン単独群では13イベントであるのに対し、併用群では6イベントであった。またドキソルビシン単独群に対する併用群のハザード比は0.67と、併用群で有意に良好な結果が得られた(両側Wilcoxon-Gehan検定、p=0.042)。

 安全性については、ドキソルビシン単独に比べ、palifosfamideとの併用で新たな毒性は認められなかった。両群の主な副作用は、好中球減少、倦怠感、低カリウム血症、悪心、貧血、白血球減少、脱毛であった。