マルチキナーゼ阻害剤のソラフェニブとアロマターゼ阻害剤のレトロゾールの併用が、ホルモン受容体陽性転移性乳癌に有効である可能性が明らかとなった。フェーズ1/2試験で忍容性が確認され、抗腫瘍効果も見出された。成果は10月8日から10日に米国サンフランシスコで開催された2009 Breast Cancer Symposiumで米The Cancer Institute of New JerseyのA.Tan氏が発表した。研究グループは現在フェーズ2試験を進めているという。

 フェーズ1/2試験は1つの用法・用量に3人ずつ患者を登録し、用量制限毒性が生じた場合にはさらに3人をその用法・用量に追加することとした。試験はレトロゾール2.5mgを連日経口投与することに加えて、ソラフェニブの用法・用量を変化させた。レベル0はソラフェニブ400mgを毎日1回投与、レベル1はソラフェニブ400mgを1日2回連日投与することとした。レベル0では3人とも用量制限毒性は見出されなかった。レベル1では1人で用量制限毒性(グレード3の皮疹)がみられ、3人追加されたが、それ以上の用量制限毒性は見られなかった。副作用はレベル0ではグレード3の高血圧が1人、グレード1/2の脱毛と下痢が1人に見られた。レベル1ではグレード3の皮疹が1人で見られた他は全部グレード1か2で、脱毛が3人、手足皮膚反応が2人、下痢、倦怠感、皮疹が1人ずつだった。

 抗腫瘍効果は6人が評価可能で、3人(レベル0が1人、レベル1が2人)で部分奏効(PR)が得られ、安定状態(SD)がレベル0の2人、レベル1の1人で認められた。