ドイツHospital Martha-MariaのWolfgang Schuette氏

 ペメトレキセド/シスプラチン併用とペメトレキセド/カルボプラチン併用はどちらも、未治療の局所進行・転移性非小細胞肺癌に有効で、無増悪生存率や安全性はペメトレキセド/シスプラチン併用の方が良い傾向を示したことが、多施設共同フェーズ2試験で明らかになった。ドイツHospital Martha-MariaのWolfgang Schuette氏(写真)らが、9月20日から24日までドイツ・ベルリンで開催された第15回欧州癌学会(ECCO)・第34回欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表した。

 試験はステージ3b/4の非小細胞肺癌(NSCLC)患者130人を、ファーストライン治療としてペメトレキセドとシスプラチンを併用する群(65人)とペメトレキセドとカルボプラチンを併用する群(65人)に無作為に分けた。

 ペメトレキセド/シスプラチン群には、ペメトレキセド(500mg/m2)とシスプラチン(75mg/m2)を、ペメトレキセド/カルボプラチン群にはペメトレキセド(500mg/m2)とカルボプラチン(AUC6) を第1日目に投与して、3週間6置きにサイクル行った。

 主要評価項目である6カ月時点の無増悪生存(PFS)率は、ペメトレキセド/シスプラチン群が52.8%(95%信頼区間:40.3-65.3)、ペメトレキセド/カルボプラチン群は39.3%(同:27.8-50.8)。無増悪生存期間の中央値はそれぞれ6カ月、4.7カ月。また12カ月PFS率は、4.2%と1.9%、奏効率は21%と13%だった。

 また非扁平上皮癌に限ると、6カ月PFS率は、ペメトレキセド/シスプラチン群が57.6%(同:43.7-71.5)、ペメトレキセド/カルボプラチン群は38.5%(同:25.6-51.5)だった。

 この試験では6カ月PFS率を25%未満、無増悪生存期間を3.0カ月と仮定していた。そのため、「両レジメンとも6カ月無増悪生存に対し有効性が示された」とした。

 サイクル数の中央値はペメトレキセド/シスプラチン群が4サイクル、ペメトレキセド/カルボプラチン群が6サイクル。投与量を減量した患者は、それぞれ3人と16人だった。dose intensity中央値は、ペメトレキセド/シスプラチン群のペメトレキセドが98.2%、シスプラチンが97.8%、一方のペメトレキセド/カルボプラチン群ではペメトレキセドが98.6%、カルボプラチンが96.3%といずれも高かった。

 グレード3/4の有害事象がペメトレキセド/シスプラチン群では29人(44.6%)、ペメトレキセド/カルボプラチン群が36人(55.4%)で、「毒性プロフィールは若干、ペメトレキセド/シスプラチン群の方が良好だった」とした。

 わが国でペメトレキセドは悪性胸膜中皮腫、今年5月には切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対して、それぞれ承認されている。