Hospital AvicennesのJ.F. Morere氏

 ペメトレキセド/カルボプラチン併用は70歳以上の進行非小細胞肺癌で、若年者と同程度の有効性を示し、安全に投与できることが、多施設共同フェーズ2試験で明らかになった。フランスCentre Francois BaclesseのR. Gervais氏やHospital AvicennesのJ.F. Morere氏(写真)の研究グループが、9月20日から24日までドイツ・ベルリンで開催された第15回欧州癌学会(ECCO)・第34回欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表した。

 試験は未治療の70歳以上の3b/4期非小細胞肺癌患者62人を対象に行われた。年齢中央値は76.4歳(70.2-86.0)、非喫煙者は19.4%、PS 0が16.1%、PS 1が83.9%、ステージ4期が79.0%を占めた。扁平上皮癌が33.9%だった。

 ペメトレキセド(500mg/m2) とカルボプラチン(AUC5)を第1日目に投与し、3週間置きに最大6サイクル繰り返した。葉酸とビタミンB12のサプリメントも投与した。

 主要評価項目は奏効率で、評価できた49人の奏効率は28.6%(95%信頼区間:16.58-43.26)で、「若年者での奏効率は24%から31%。ほぼ同様の結果となっている」とMorere氏。また病勢コントロール率は92%と高かった。

 Time to treatment failureの中央値は16週間で、治療を中止した患者は53.2%、副作用のために4サイクルまでに治療を中止した患者が11%、治療不応のために4サイクルまでに中止した患者が15%だった。

 投与サイクル中央値は5サイクルで、3サイクル以上が77.4%を占めたが、6サイクルの治療完遂率は46.8%。Dose intensityはペメトレキセドが92.7%、カルボプラチンが93.6%だった。

 グレード3/4の有害事象は、好中球減少(51.6%)や血小板減少(29%)、貧血(19.4%)などが見られたが、いずれも管理可能であったという。また治療関連の重篤な有害事象(SAE)は22.6%だった。

 さらに80歳以上の11人に限ってみると、投与サイクル中央値は4サイクル、3サイクル以上が72.7%。治療関連のSAEは27.3%と80歳未満に比べてやや多かった。

 無増悪生存期間や全生存期間は、1年間のフォローアップ後に報告するという。

 ペメトレキセドは非小細胞肺癌の非扁平上皮癌の方が扁平上皮癌に比べて効果が高いことが、欧米のフェーズ3試験および日本の試験で報告されている。今回の試験には扁平上皮癌も含まれていることから、非扁平上皮癌に限定した場合、より良好な結果になった可能性がある。