転移性大腸癌にファーストラインとしてFOLFOX4レジメンにセツキシマブを加える群とFOLFOX4レジメンのみを投与する群を比較すると、KRAS遺伝子野生型の患者では全生存期間(OS)が延長する傾向が見られることが明らかとなった。フェーズ2試験OPUS試験の長期フォローアップの結果、明らかとなったもの。成果は9月20日から24日にドイツ・ベルリンで開催されている第15回欧州癌学会(ECCO)・第34回欧州臨床腫瘍学会ESMO)でドイツUniversitatsklinkum EppendorfのC.Bokemeyer氏によって発表された。

 OPUS試験はセツキシマブとFOLFOX4を併用投与する群とFOLFOX4のみの群に分けて行われた。セツキシマブは1日目に400mg/m2を投与され、その後は毎週250mg/m2投与された。KRAS遺伝子が野生型の患者179人、変異型の患者136人が含まれていた。KRAS遺伝子が野生型の群で無増悪生存期間(PFS)、奏効率が改善することは既に報告されていたが、OSに対する効果は明らかになっていなかった。

 フォローアップ期間中央値は32.9カ月で、KRAS遺伝子型が野生型の場合、OS中央値はセツキシマブとFOLFOX4を併用投与した群で22.8カ月(95%信頼区間:19.3-25.9)、FOLFOX4のみを投与した群で18.5カ月(95%信頼区間:16.4-22.6)で、ハザード比0.85(p=0.39)と統計学的には有意ではなかったが、OSの延長傾向が認められた。統計学的に有意でなかった理由については患者数が少なかったためではないかとしている。

 一方、KRAS遺伝子が変異型の群では、OS中央値はセツキシマブとFOLFOX4を併用投与した群で13.4カ月(95%信頼区間:10.5-17.7)、FOLFOX4のみを投与した群で17.5カ月(95%信頼区間:14.7-24.8)で、差はなかった。