乳癌経験者に二つ目の原発性乳癌が発症するリスクは、肥満、飲酒、喫煙によって、かなり増加することが明らかになった。米Fred Hutchinson癌研究センターのChristopher Li 氏らによる研究結果が9月8日付けのJournal of Clinical Oncology誌電子版に掲載された。

 この研究では、エストロゲン受容体陽性(ER+)の乳癌経験者で、対側の乳房に二つ目の原発性乳癌ができた365 人の女性と、二つ目の乳癌を発症していない 726人の女性を比較している。

 二つ目の乳癌発症リスクは、肥満(BMIが30以上)によって1.4倍、1週間に 7杯以上のアルコール飲料を飲むことで1.9倍、現役の喫煙者では2.2倍となった。

 さらに、現役の喫煙者で 1週間に7杯以上のアルコール飲料を飲む女性は、喫煙歴がまったくないか禁煙をしていて飲酒量も少ない女性に比べて、二つ目の乳癌発症リスクが7.2倍に増加することも分かった。

 乳癌経験者が二つ目の原発性乳癌を発症するリスクは、一般の女性が最初の乳癌を発症するリスクより2〜6 倍も高いことが知られている。

 この研究結果は、乳癌経験者に対して、二つ目の乳癌を予防するための「正常体重の維持」「飲酒は適度にとどめる」「禁煙」という 三つのライフスタイルを提案しているとLi氏は述べている。