アステラス製薬は、細胞の腫瘍化メカニズムの研究を行う寄付講座「ゲノム医学講座」を、東京大学大学院医学研究科に9月1日に開設したと発表した。最新のゲノミクス技術を用いて臨床検体を大規模に解析し腫瘍化メカニズムを解明、新たな治療法の開発を行う講座だ。

 具体的には、臨床検体の細胞内で発現している遺伝子の機能スクリーニングを行うことを目的として、多数の検体からcDNA発現ライブラリーを作製し、形質転換能や抗癌剤耐性能など、様々な癌形質の原因となる遺伝子異常を同定していく。さらに癌臨床検体のゲノムの大規模塩基配列解析も行い、塩基配列の情報からも腫瘍化メカニズムを探る。

 寄付講座の特任教授は、自治医科大学ゲノム機能研究部教授の間野博行氏が兼務する。設立期間は2014年8月までで研究費総額は1億5000万円。アステラス製薬は半額に当たる7500万円(年間1500万円を5年間)寄付し、非製薬企業1社(9月2日時点で非公表)が残りの7500万円を寄付する。