進行非小細胞肺癌(NSCLC)のうち、扁平上皮癌にはシスプラチンの誘導体であるネダプラチンとドセタキセルの併用が有望であることが、日本で行われたフェーズ2試験で示された。現在、扁平上皮癌を対象に、ネダプラチンとドセタキセルの併用とシスプラチンとドセタキセルの併用を比較するフェーズ3試験が進行中という。成果はこのほど開催された世界肺癌学会で、国立がんセンター東病院呼吸器科の内藤陽一氏が発表した。

 フェーズ2試験の対象は21人の扁平上皮癌患者。3週間を1サイクルとして1日目にネダプラチン100mg/m2とドセタキセル60mg/m2を投与、最長4サイクルまで行った。試験プロトコールにのっとり、12人の段階で中間解析を行い、部分奏効(PR)が2人以下の場合は中止、3人以上なら継続する、と決められていた。実際には12人中7人がPRとなり、21人まで行われた。

 試験の結果、奏効率は62%(21人中13人)で、無増悪生存期間中央値は7.4カ月だった(95%信頼区間:3.5-11.4)。1年生存率は24.8%。なお、ネダプラチンがなぜ扁平上皮癌に効くのか、詳細はわかっていないという。

 副作用は一般的に受け入れ可能なもので、血液学的毒性が多かった。内藤氏は「発熱性好中球減少がやや多い。今後に期待される結果ではあるものの、副作用対策も重要であると思う」と語った。