米Hana Biosciences社は8月12日、急性リンパ性白血病(ALL)を対象としたビンクリスチン・リポソーム注射剤「Marqibo」のフェーズ2試験「rALLy」で、当初計画していた56人の患者登録が終了したと発表した。

 「Marqibo」はALLや黒色腫で抗腫瘍効果が認められるビンクリスチンを、新規のリポソーム製剤の技術であるoptisomal法で封入したもの。従来のリポソーム製剤よりも多量の薬剤の封入が可能で、腫瘍部位にビンクリスチンが浸透・凝集しやすい。このため、少量でも効果が高いと考えられている。

 今年開催された第44回米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会では、すでに評価できた33人の患者のうち、10人(約30%)でCR(完全寛解)もしくはCRi(骨髄中の芽球が5%未満だが、血液学的に回復していない状態)に達したことが報告された。また予備的な結果ではあるが、奏効期間や生存期間、安全性についても良好な結果が得られていた。

 同社によると、年末までに最終的なデータが得られ、有効性が確認できれば、来年2010年の上半期には新薬申請(NDA)を提出する予定という。