食物繊維の摂取量が多いことは、閉経後女性のホルモン受容体陰性の乳癌予防に役立つという研究結果が出た。米国立癌研究所のYikyung Park氏らが、7月22日付けのThe American Journal of Clinical Nutrition誌電子版で発表した。

 対象はNIH-AARP(米国立衛生研究所-全米退職者協会)の登録女性18万5598人(平均年齢62歳)。食物摂取頻度アンケートを元に食事内容を評価した。平均 7年の追跡期間に、 5461人が乳癌の診断を受けた。

 食物繊維の摂取量で女性を 5群に分けて比較すると、最も摂取量の多い女性の、最も少ない女性に対する発症リスク(相対リスク)は0.87(95%信頼区間:0.77-0.98)だった。

 次いで、乳癌組織のホルモン受容体(エストロゲン受容体:ER、プロゲステロン受容体:PR)が陽性か陰性かという情報が得られた3341例について分析したところ、特に、ホルモン受容体陰性の場合、食物繊維の摂取量が多いと発症リスクは低いことがわかった。

 ホルモン受容体が ER−/PR−の場合、食物繊維の摂取量の最も多い女性の、最も少ない女性に対する発症リスクは0.56(95%信頼区間:0.35-0.90)。一方、 ER+/PR+の場合は統計的な有意差がなかった。

 閉経後の女性において、食物繊維がホルモン受容体陰性の乳癌の発症予防に役立つ可能性を示唆していると、研究者らは結んでいる。