米Celsion社とヤクルト本社は7月27日、原発性肝癌を対象とする「ThermoDox」の多国籍臨床試験に日本が参加することを発表した。国内における製造販売承認申請に向けての重要なステップとなる。

 ThermoDoxは、乳癌を始めとする様々な癌の治療薬として承認されているドキソルビシンを、熱感受性リポゾームに封入したもの。熱が加わることで、リポソームから放出されたドキソルビシンを、標的となる腫瘍に局所的に集められる。

 原発性肝癌の患者数は、固形癌の中では5番目に多い。標準的なファーストライン治療は腫瘍の切除だが、患者の80%から90%が手術不能とされる。また、化学療法の多くは原発性肝癌への治療効果が得られていないのが現状だ。

 日本で得られたデータは、米Celsion社とヤクルト本社が共有する。ヤクルト本社は同社の責任で本薬剤の開発を行い、米Celsion社は日本で得られたデータを、日本外での承認申請に利用する。